小山 志穗 自己紹介へ

【第2回】換気システムの決め手はこれだ:第1種と第3種、どっちがいい?

2025/05/24(土) 家づくりのこと

前回の記事では、「換気システムがある家とない家で、空気の質にどれだけ差があるか」をお伝えしました。

今回は、実際に多くの住宅で採用されている換気システムのうち、

  • 第1種換気

  • 第3種換気

この2つの違いと、それぞれの家に向いているケースについて解説します。

第1種換気:すべて機械で制御する「フルオート」タイプ

第1種換気は、給気も排気も機械で行う方式です。
特徴は、外から入れる空気も、出す空気もコントロールできること。

メリットは明確です:

  • 室内の空気環境を安定して管理できる

  • 熱交換器を使えば、冬の暖気や夏の冷気を無駄にしにくい

  • 高気密・高断熱住宅と相性が良い

ただし、注意点もあります:

  • 設備費・メンテナンス費が高くなる傾向

  • ダクト式だと掃除が面倒

  • 停電時は機能しない

要するに、「空気の質にしっかり投資する家」に向いた方式です。

第3種換気:空気の出口だけを機械で制御する「シンプル」タイプ

第3種換気は、給気は自然に、排気だけを機械で行う方式です。
外の空気は給気口から自然に入ってきて、室内の空気はファンで強制的に外に出されます。

この方式のメリットは:

  • 設備コストが低い

  • 構造がシンプルで壊れにくい

  • 掃除や交換の手間が少ない

ただし、弱点もあります:

  • 外気温の影響を受けやすい

  • 冬は冷気、夏は熱気がそのまま入ってくる

  • 給気口の場所や風の流れによって、うまく空気が回らないこともある

つまり、コスト優先・気候の穏やかな地域向けの方式です。

結局、どっちを選ぶべき?

空気の質を重視するなら第1種換気。
とにかくシンプルに、コストを抑えて換気を入れたいなら第3種換気。

それぞれに一長一短がありますが、大事なのは家の性能と暮らし方に合っているかどうか。

  • 高気密・高断熱の家なら、基本は第1種がフィット

  • 昔ながらの家や、ローコスト住宅なら第3種でも機能する

  • 北海道や東北のように寒冷地では、熱交換のある第1種が断然有利

最後にひとつ。
どちらを選ぶにせよ、「つけっぱなしにできる」ことが換気の大前提です。スイッチを切ったら意味がない。24時間、家の呼吸を止めないことが、空気の質を保つコツです。

 

 

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