小山 志穗 自己紹介へ

災害に強い“暮らしの仕組み”をつくる整理収納

2025/11/30(日) 収納のこと

最終回では、“継続できる仕組みづくり”をテーマに整理収納の仕上げを行います。災害対策は一度整えて終わりではなく、暮らしの変化に合わせてアップデートしていくことが大切です。

まず、備蓄品の見直しサイクルを決めましょう。半年に1回のペースが理想ですが、家族の誕生日月にまとめてチェックするなど、習慣化しやすい時期と紐づけると続けやすくなります。
また、普段使いの収納にも「災害を意識した配置」を取り入れると、日常の安全性が高まります。たとえば、重い家電は低い位置に置く、ガラス製品は扉付きの棚に入れる、洗面脱衣所に懐中電灯を置くなど、小さな工夫の積み重ねが大きな安心につながります。

子どもがいる家庭では、“自分で片づけられる仕組み”を整えることも防災につながります。おもちゃが床に散らかると避難の妨げになるため、定位置を決め、子どもが片づけたくなる収納を作ることで、日常の安全性も向上します。

さらに、家の見直しと併せて“心の備え”も必要です。避難訓練を家庭内で一度行ってみる、夜間に停電を想定した行動テストをするなど、疑似体験を通じて防災意識を高めると、実際の災害時に落ち着いて行動できるようになります。

災害に強い家とは、「片づいた家」ではなく、「すぐ動ける家」。整理収納は暮らしを整えるだけでなく、家族を守る力にもなることを、シリーズ全体を通して実感していただけるはずです。

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