畳は「呼吸する床」—正しい掃除で長持ちさせよう
和室の象徴である畳。肌触りがよく、日本の四季に合わせた快適な空間を演出してくれます。けれども、畳は天然素材のため、汚れやすく、湿気にも敏感。正しい掃除とお手入れで、綺麗な状態を長く保ちましょう。
畳の基本的な掃除方法
1. 掃除機は目の向きに沿って優しく
畳には「目(め)」と呼ばれる繊維の流れがあります。掃除機をかけるときは、この目に沿ってゆっくりと動かすのがポイント。逆らって掃除すると、畳を傷めたり、繊維の間にホコリが入り込んでしまいます。
2. 乾拭きが基本!水拭きは注意して
畳に水分は大敵。日常のお手入れは乾いた雑巾やマイクロファイバークロスでの乾拭きが基本です。どうしても水拭きが必要な場合は、しっかりと固く絞ってから。掃除後は窓を開けてしっかり乾燥させてください。
カビ・ダニ対策には「湿気」との戦い
梅雨や夏は特に要注意
湿気がこもりやすい時期には、除湿機や扇風機を活用して畳の下まで空気を通しましょう。家具の下など空気がこもりがちな場所は、こまめに位置をずらして空気の流れを確保するのも効果的です。
天日干しできるなら理想的
畳を天日干しできる環境があれば、年に1〜2回ほど畳を持ち上げて風通しを良くするのがおすすめ。干すことでカビ・ダニの発生を抑えられます。
畳を長持ちさせる習慣
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スリッパの使用を避ける:スリッパは畳を痛める原因になります。素足や靴下で過ごす方が◎。
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重たい家具の設置に注意:畳に直接重たい家具を置くと、凹みの原因に。敷板やコルクマットを挟むと負担を分散できます。
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畳の張替え・表替えも視野に:使用頻度にもよりますが、5〜10年を目安に「表替え」や「新調」も検討しましょう。
まとめ|畳と上手につきあう暮らしを
畳は丁寧に扱えば何年も心地よい状態を保てます。掃除の際は「目に沿って」「水分を控えて」が基本。湿気対策や風通しの確保も意識して、和室を快適な空間に保ちましょう。