家の断熱と聞いて、壁や屋根を思い浮かべる人は多いはず。でも、**熱の出入りが最も激しい場所は「窓」**です。夏は熱気が、冬は冷気が。実は、家のエネルギーロスの約50%は窓から起きています。
つまり、断熱性能を上げたいなら、まず窓を見直すべきです。
なぜ窓が断熱の弱点になるのか?
ガラスは基本的に熱を通しやすい素材。単板ガラスの窓は、断熱材の入った壁と比べると、およそ10倍以上も熱が逃げやすい。
しかも窓枠も重要です。昔のアルミサッシは、熱伝導率が非常に高く、冬は外気の冷たさをそのまま室内に伝え、結露の原因にもなります。
断熱性の高い窓とは?
1. 複層ガラス(ペアガラス)
2枚のガラスの間に空気やガス(アルゴン・クリプトン)を封入したタイプ。断熱性と防音性が大きく向上します。今や新築では標準仕様に近い存在です。
2. トリプルガラス
寒冷地に多い仕様。3枚のガラス+2つの空間で、断熱効果はペアガラスのさらに1.5倍〜2倍。
3. 樹脂サッシ
アルミよりも圧倒的に熱を通しにくい素材。日本ではまだ普及率が低いですが、ヨーロッパでは主流。外気の影響をぐっと抑えられます。
「窓リフォーム」で光熱費は下がる?
答えはYES。
例えば、築20年のアルミ単板ガラス住宅を、樹脂サッシ+Low-E複層ガラスに変えた場合、年間で1万〜2万円の冷暖房費削減が可能という試算もあります。
しかも国や自治体の補助金制度が充実しているため、自己負担も抑えられます(※2025年現在も継続中)。
結論:窓は“攻めの断熱”ポイント
断熱というと地味な印象かもしれませんが、窓の見直しは住み心地・健康・光熱費・結露対策すべてに効果が出ます。
新築でもリフォームでも、まず「窓の断熱性」を最優先に考えてみてください。暖かい家、涼しい家は、窓から始まる。
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