泉 志穗 自己紹介へ

駐車スペースに『車乗禁止』のフタ?

2022/11/14(月) 日々のこと

こんにちは。

京都府宇治市で自然素材を使った、注文住宅・リフォームを行う工務店

陽だまりハウスです。

 




雨水枡は、雨樋から流れてくる雨水や、敷地に降った雨水を集める場所です。

土や葉、ゴミなどの沈殿物が溜まると正常に機能しないので、

フタを外して定期的に掃除しなければなりません。

植栽など、周囲の環境によって沈殿物の量は異なりますが、

年に一回はチェックしておきたい場所です。


ところで、雨水桝のフタを観察したことはありますか?

素材や大きさによってさまざまな種類がありますが、

その中に『車乗禁止』と表記されたものがあるのをご存知でしょうか?


『車乗禁止』のフタには、車の重さに耐え続けられる強度がありません。

なのに、駐車スペースの雨水桝に設置されることがあります。


業者によっては、

「普通車程度の重さなら大丈夫」

と、施主の意向を確認せずに設置することがあります。

しかし、引っ越しや宅配など、重量級の車が乗り入れる可能性はありますよね。

また、FRP製のフタは年月と共に劣化します。

日当たりや車の乗り入れ回数など、

使用環境によって異なりますが、年月とともに壊れるリスクは高まります。

そう考えると、車を乗り入れる場所に『車乗禁止』のフタを設置するのは不安ですよね…。



 

解決法は2つあります。


一つは、車の重さに耐えられる頑丈なフタ(鉄製等)に変更することです。

実物はホームセンター等で確認できるので、ぜひチェックしてみてください。


もう一つの方法は、雨水枡の設置場所を変えることです。

ただし、業者によっては施主に知らせないまま設けることがあります。


施工現場を見て、

「なぜ駐車スペースに『車乗禁止』と書かれたフタが?」

「雨水枡をここに設置すると事前に知っていたら駐車スペースをずらしたのに…」

と悩むのはイヤですよね。


そんなトラブルを避けるためにも、

駐車スペースや玄関の位置について打ち合わせする時は、

雨水枡の位置についても相談しておきましょう。

そして、もし車の乗り入れが予想される場所に設置せざるを得ない場合は、

頑丈で耐久性の優れたフタを使うよう指示しておきましょう。


引渡し前に行われる完成検査(施主検査・竣工検査ともいいます)では、

どうしても建物内の検査を重視しがちです。

外回りも、要望通りに仕上がっているか確認しましょう。

 

 

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