小山 志穗 自己紹介へ

壁紙だけじゃない。「塗り壁(ヌリカベ)」という選択肢の魅力

2026/05/15(金) 家づくりのこと

家づくりやリフォームを考える時、内装の仕上げは「クロス(壁紙)」を選ぶのが一般的になっています。
しかし最近では、「もっと質感にこだわりたい」「自然素材を取り入れたい」「空気感の良い家にしたい」という理由から、“塗り壁(ヌリカベ)”を選ばれる方も増えてきました。

今回は、壁紙以外の選択肢として注目されている「塗り壁」の魅力についてご紹介します。


塗り壁ならではの“質感”

まず大きな魅力は、何と言っても独特の質感です。

クロスは均一で綺麗に仕上がる一方、塗り壁には職人の手仕事ならではの表情があります。
光の当たり方によって陰影が生まれ、空間にやわらかさや高級感を与えてくれます。

シンプルな空間でも、塗り壁にするだけで「なんだか落ち着く」「ホテルみたい」と感じる方も多いです。

最近は、

  • 和モダン
  • ナチュラル
  • 北欧風
  • シンプルモダン

など、さまざまなテイストにも合わせやすくなっています。


調湿効果で快適な室内環境に

塗り壁材の種類によっては、湿気を吸ったり放出したりする“調湿性能”があります。

特に日本のように湿気が多い環境では、

  • 梅雨時のジメジメ感
  • 冬場の結露
  • 室内干しの湿気

などを少しやわらげてくれる効果が期待できます。

もちろん、家全体としては換気計画や断熱性能が非常に重要ですが、内装材も快適性に影響する要素のひとつです。


消臭効果が期待できる素材も

珪藻土系や自然素材系の塗り壁では、臭いを軽減する性能を持つものもあります。

例えば、

  • ペットの臭い
  • 生活臭
  • トイレ周辺
  • キッチン周り

などが気になる場所に採用されるケースもあります。

「空気がなんとなく違う」と感じる方も多く、素材感だけでなく、暮らし心地を重視する方に人気があります。


クロスにはない“経年変化”を楽しめる

塗り壁は、時間とともに少しずつ風合いが変化します。

無機質な新築感というより、“住みながら馴染んでいく”感覚に近いかもしれません。

もちろん傷がつかないわけではありませんが、補修もしやすく、「味」として楽しめるのも魅力のひとつです。


デメリットも理解しておく

一方で、塗り壁にも注意点はあります。

① コストはクロスより高め

職人施工になるため、一般的な壁紙より費用は上がります。

② 工期が少し長くなる

乾燥時間が必要になるため、施工日数が増えることがあります。

③ ひび割れ(ヘアクラック)が入る場合も

素材の特性上、ごく細かなクラックが出ることがあります。

ただし最近の材料は改良されており、昔に比べるとかなり扱いやすくなっています。


“全部塗り壁”でなくても良い

実際には、

  • リビングだけ
  • 玄関だけ
  • TV背面だけ
  • 寝室だけ

など、一部アクセントとして採用される方も多いです。

特に照明が当たる場所では、塗り壁の陰影がとても綺麗に見えます。

「全部は予算的に難しい」という場合でも、ポイント使いするだけで空間の印象は大きく変わります。


まとめ

壁紙は手軽で種類も多く、とても優れた仕上げ材です。
ですが、「空気感」「素材感」「落ち着き」を重視するなら、塗り壁という選択肢も非常に魅力があります。

家は毎日過ごす場所だからこそ、“見た目”だけでなく、“居心地”にもこだわりたいもの。

これから家づくりやリフォームを考える方は、ぜひ一度「壁紙以外」という視点でも検討してみてください。

 

 

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