住まいを選ぶとき、駅からの距離や買い物の利便性、学区などを重視する人は多いでしょう。
しかし、その土地が「過去にどんな場所だったのか」を意識したことはありますか?
かつての土地の使われ方や歴史を知らずに購入・賃貸すると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
土地の歴史が住環境に与える影響
1. かつての用途がもたらすリスク
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工場跡地・埋立地:有害物質の残留や地盤沈下のリスクがある。
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湿地・沼地だった場所:地盤が弱く、災害時に影響を受けやすい。
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墓地や宗教施設の跡地:心理的に敬遠されることが多く、資産価値に影響する可能性がある。
2. 地盤や災害リスクの確認
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地震や洪水の影響を受けやすい地域では、安全性を確保するための対策が必要。
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古くからの河川や池の埋め立て地は、地震の際に液状化現象が起こる可能性がある。
3. 事件・事故・風評被害のリスク
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重大な事件や事故が発生した場所は、住んでから「知らなかった」と後悔することも。
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近隣の環境や治安も含めて調査することが重要。
簡単にできる調査方法
1. 地図や資料を活用
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古地図を確認:国土地理院のサイトや図書館で過去の地図を閲覧できる。
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住宅地図を比較:昔と今で用途が変わった場所を把握する。
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公的データをチェック:地盤情報やハザードマップを確認。
2. 地元住民や役所の情報を活用
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長く住んでいる住民に聞くと、過去の土地の歴史が分かることも。
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市役所や町役場で都市計画や用途地域を調べる。
3. インターネットで検索
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過去の新聞記事を検索して、大きな事件・事故があったかを調べる。
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SNSや掲示板で地域の評判をチェック。
「立地がいい=安全」とは限りません。住んでから後悔しないために、その土地の過去をきちんと調べることが重要です。
次回は、具体的にどのように過去の土地情報を調査するのか、実践的な方法を紹介します。
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