小山 志穗 自己紹介へ

住む場所って立地だけで選んでませんか?— 過去の土地の歴史を調べる重要性

2025/03/11(火) 家づくりのこと

住まいを選ぶとき、駅からの距離や買い物の利便性、学区などを重視する人は多いでしょう。

しかし、その土地が「過去にどんな場所だったのか」を意識したことはありますか?

かつての土地の使われ方や歴史を知らずに購入・賃貸すると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

土地の歴史が住環境に与える影響

1. かつての用途がもたらすリスク

  • 工場跡地・埋立地:有害物質の残留や地盤沈下のリスクがある。

  • 湿地・沼地だった場所:地盤が弱く、災害時に影響を受けやすい。

  • 墓地や宗教施設の跡地:心理的に敬遠されることが多く、資産価値に影響する可能性がある。

2. 地盤や災害リスクの確認

  • 地震や洪水の影響を受けやすい地域では、安全性を確保するための対策が必要。

  • 古くからの河川や池の埋め立て地は、地震の際に液状化現象が起こる可能性がある。

3. 事件・事故・風評被害のリスク

  • 重大な事件や事故が発生した場所は、住んでから「知らなかった」と後悔することも。

  • 近隣の環境や治安も含めて調査することが重要。

簡単にできる調査方法

1. 地図や資料を活用

  • 古地図を確認:国土地理院のサイトや図書館で過去の地図を閲覧できる。

  • 住宅地図を比較:昔と今で用途が変わった場所を把握する。

  • 公的データをチェック:地盤情報やハザードマップを確認。

2. 地元住民や役所の情報を活用

  • 長く住んでいる住民に聞くと、過去の土地の歴史が分かることも。

  • 市役所や町役場で都市計画や用途地域を調べる。

3. インターネットで検索

  • 過去の新聞記事を検索して、大きな事件・事故があったかを調べる。

  • SNSや掲示板で地域の評判をチェック。

 

「立地がいい=安全」とは限りません。住んでから後悔しないために、その土地の過去をきちんと調べることが重要です。

次回は、具体的にどのように過去の土地情報を調査するのか、実践的な方法を紹介します。

 

 

 

 

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