家庭内の事故というと、地震や火災を思い浮かべるかもしれません。しかし、日常生活の中で起こりやすいのが、つまずきや滑りによる転倒です。
転倒は高齢者だけに起こるものではありません。小さな子どもはもちろん、荷物を持っているときや、夜中に暗い室内を歩くときなどは、誰でも転ぶ可能性があります。
まず確認したいのが、床に置かれた物です。かばん、電気コード、新聞、衣類などが通り道にあると、足を引っかける原因になります。
一時的に置いたつもりの物でも、家族にとっては予想できない障害物になります。床を収納場所にせず、それぞれの物を戻す定位置を決めておきましょう。
カーペットや玄関マットの端がめくれている場合も注意が必要です。滑り止めを敷く、めくれにくい物へ交換するなどの対策をしましょう。床との小さな段差であっても、足が十分に上がっていないとつまずくことがあります。
特に危険なのが階段です。階段には荷物を置かず、照明が切れていないか、手すりにぐらつきがないかを確認しましょう。靴下だけで階段を上り下りすると滑りやすくなるため、急がず手すりを使うことも大切です。
夜中にトイレへ行く通路が暗い場合は、足元灯や人感センサー付きの照明が役立ちます。寝室から廊下、トイレまでの動線に障害物がないかも確認しましょう。
浴室や洗面脱衣室は、水で床が滑りやすくなる場所です。入浴後に床の水分を残さず、滑りにくいマットを使用します。ただし、マット自体がずれたり、端がめくれたりすると転倒の原因になるため、状態を定期的に確認してください。
玄関の上がり框や室内の段差は、住み慣れていると見落としがちです。段差の色が床と似ていて分かりにくい場合は、目印を付けたり照明を明るくしたりすると認識しやすくなります。
また、椅子や不安定な台に乗って、高い場所の物を取るのは危険です。よく使う物は手の届く高さに移し、必要な場合は安定した踏み台を使いましょう。
住まいの安全対策は、大がかりな工事だけではありません。床の物を一つ片づける、マットのめくれを直す、照明を交換するといった小さな改善も、事故の予防につながります。
家族の年齢や体の状態が変われば、安全な住まいの条件も変わります。今は問題なくても、定期的に家の中を歩き、つまずきやすい場所がないか見直してみましょう。
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