小山 志穗 自己紹介へ

給気と換気をセットで考える

〜快適で健康な空気をつくる家の工夫〜

前回は、「換気だけでは空気は入れ替わらない」というお話をしました。
今回は、実際にどんな給気方法があるのか、どんな工夫で家全体の空気を整えられるのかを見ていきましょう。

■ 給気のタイプを知ろう

住宅で使われる主な給気方式には、次のような種類があります。

  1. 自然給気(第3種換気)
     外壁に設けた給気口から自然に外気を取り入れる方式。
     多くの住宅で採用されており、シンプルでコストも低いのが特徴です。

  2. 機械給気(第1種換気)
     給気にもファンを使い、外気を強制的に取り入れるタイプ。
     熱交換機を組み合わせれば、冷暖房効率を保ちながら換気できます。

  3. 排気・給気バランス型
     各部屋でバランスよく吸気・排気を制御し、常に空気がゆるやかに流れるよう設計された方式。
     高性能住宅に多く見られます。

■ 給気を正しく保つためのポイント

  • 給気口は「閉じない」
     → 冬場の冷気や花粉が気になる場合は、フィルター付きの給気口や専用カバーを利用。

  • 換気扇は常時ON
     → 24時間換気は法律で義務化されています。停止するとカビや結露、臭いの原因になります。

  • 家具でふさがない
     → 給気口の前にカーテンや家具を置くと、空気の流れが止まります。

  • 定期的にフィルター掃除
     → 給気口のフィルターが汚れると、吸気量が大幅に減ります。

■ “空気の道”をデザインする家づくり

リビングや寝室、トイレなどの間に適切な空気の流れを設けることで、家中の空気を循環させることができます。
「給気→居室→廊下→水まわり→排気」という流れを設計段階から考えるのがポイントです。

陽だまりハウスのような高断熱・高気密リノベーションでは、
この空気の流れを“見える化”したプランづくりを大切にしています。

■ まとめ

給気と換気をセットで整えることで、
・空気がよどまず快適
・結露・カビが発生しにくい
・家族の健康を守る
という理想的な住環境が生まれます。

“家の呼吸”を整えることは、住む人の心地よさを守ることでもあるのです。

 

 

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