「24時間換気は付いています」
この一言で、換気はもう安心だと思っていませんか?
実は、換気のトラブルで多いのが**「換気しているつもり」状態**です。設備はあるのに、正しく使われていない・考えられていないことで、空気が悪くなっている家は少なくありません。ここでは、家づくり・住まいでよくある換気のNG例を紹介します。
NG例①|24時間換気を止めてしまっている
意外と多いのがこのケースです。
「電気代がもったいない」「音が気になる」「冬は寒いから」という理由で、24時間換気をオフにしてしまう。
しかし、今の住宅は換気が動いている前提で設計されています。換気を止めると、二酸化炭素や湿気、生活臭が室内に溜まり、結露やカビの原因になります。
特に高気密住宅では、換気を止めた瞬間から空気環境は一気に悪化します。「止める」のではなく、「正しく使う」ことが重要です。
NG例②|換気扇を回せばOKと思っている
キッチンやトイレの換気扇を回しているから大丈夫、と思っていませんか?
部分的な換気だけでは、家全体の空気は入れ替わりません。計画換気は「給気」と「排気」がセットで初めて成立します。排気ばかり強くても、給気がうまくいっていなければ、空気の流れは乱れます。
結果として、においが広がったり、湿気が抜けにくい場所ができてしまいます。
NG例③|給気口をふさいでしまう
「冬、冷たい風が入るから」
「花粉が気になるから」
こうして給気口をテープや家具でふさいでしまうケースもよくあります。しかし給気口をふさぐと、空気の入口を失った家は無理やり別の隙間から空気を吸い込むことになります。
その結果、壁の中や床下から湿った空気を引き込み、見えない場所で結露を起こす原因になることもあります。これは家を傷める非常に危険な状態です。
NG例④|換気方式を気にせず選んでいる
換気には方式がありますが、「どれでも同じ」と思って選んでしまうのもNGです。
例えば、高気密・高断熱の家なのに、外気の影響を受けやすい換気方式を選ぶと、冬は寒く、夏は暑い家になりやすくなります。その結果、換気を止めたくなり、さらに空気環境が悪化する悪循環に陥ります。
換気は、断熱・気密性能と必ずセットで考えるべき設備です。
NG例⑤|メンテナンスを一切していない
換気設備は「付けたら終わり」ではありません。
フィルター掃除を何年もしていないと、換気量が大幅に低下します。
換気が弱くなると、「換気しているはずなのに空気が重い」「結露が増えた」という状態になります。これは設備の故障ではなく、単純なメンテナンス不足であることも多いのです。
換気は“見えないからこそ差が出る”
換気は、床や壁のように目で見て確認できません。そのため、後回しにされがちですが、実は住み心地・健康・家の寿命に直結する重要なポイントです。
「換気はちゃんとしているはず」
そう思っている家ほど、一度立ち止まって見直す価値があります。
正しく計画された換気は、住んでから**「なんかこの家、楽やな」「空気が違う」**と感じてもらえる部分です。家づくりでは、ぜひ換気を軽く扱わないでください。
QRコードを読み取るか、LINEマークをクリックして友達追加してね

