新居候補地のインフラ環境を確認しましょう

2021/11/09(火) 家づくりのこと

新居候補地を見学に行ったとき、

「この土地なら建物はここ、駐車スペースはあちら側で…」

とイメージを膨らませるのは楽しいものです。

しかし、インフラ環境によっては、

イメージ通りの配置で新築できない場合があります。


敷地内には、

・止水栓(水を宅内に引き込む管のバルブ)

・ガス遮断弁(ガス本管から敷地内への引き込み管の遮断用)

・量水器(水道管の引き込み位置や管径の目安、使用量が分かる)

などが埋設されています。

それらが未整備なら、建物の位置に合わせて引き込むこともできるでしょう。

しかし、すでに整備されているのなら、

建物の配置はそこを避けることになります。


なお、雨水や浄化槽の排水を流す側溝が無ければ、

建物の位置に配慮しながら浸透枡などを設置することになります。

ですから、新居候補地を見る時は、

必ずそれらの配置をチェックしておきましょう。


さて、せっかく現地まで行くのですから、

ついでに隣家の状況も調べておきましょう。


まずは、室外機やエコキュートなど、低周波音を出す設備の位置確認です。

隣家との距離が近いほど、運転音は気になるものです。

それに、低周波による健康被害のリスクも高まります。

それらの設備が新居候補地に近くても、事前に位置が分かっていれば、

建物の配置や間取りを工夫するなどの対応策を検討できます。


次に確認したいのが、窓の位置です。

これまでに暮らしたことがある住まいで、

隣家の窓の位置が近くて話し声や視線が気になったことはありませんか?

もしかしたら、先に住んでいた隣人も、

プライバシーを侵害されたように感じていたかもしれません。

実際、窓の近さが原因で裁判になる事例は多いんです。


そのようなトラブルを避けるため、民法には

『第二百三十五条  境界線から一メートル未満の距離において

他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ)を設ける者は、

目隠しを付けなければならない。

2  前項の距離は、窓又は縁側の最も隣地に近い点から垂直線によって

境界線に至るまでを測定して算出する。』

という定めが設けられています。


境界線から1m以上離れていたとしても、

向かい合わせの位置に窓があれば、どうしてもその存在が気になります。

しかし、窓の大きさや高さ、種類などを工夫すれば快適に過ごすことはできます。

チェック項目が多くて大変ですが、

きっと、調べた分だけトラブルの原因を減らせると思いますよ。






 

 

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